こんな面白いものが競技にならないのはおかしい!
どうイメージしても面白いとしか思えない。
我慢が出来なくなった私は小用先生にコンタクトを取った。
自流の空手大会を主催時に棒相撲の大会をやりたいと。
お返事がいただいた文面には『健全に広めていただけると確信しています。』
許可をいただいて何か事を起こすのは始めて。
ましてや武術界で凄いとしか言えない先生。
数回しか会っていないのにそう言っていただけるなら守らないといけない。
『健全な普及』
もう、やるしかない、凄いものが出来たねと言ってもらえる様に力を尽くそう。
ここから競技化への道が始まりました。
幸い、空手の大会に組み込むのでなにか面白そうだと、棒相撲大会の選手はすぐに集まった。
空手各ジャンル、各種中国武術、古武道、武道未経験者、総合格闘技のジムから名乗りが上がった。
もうこの時には棒相撲愛好者が数名いたので細かい部分はみんなで話し合った。
試合コート、試合に使用する公式の棒も私が手作り。
棒などは太さには拘りがあり、ステンレスパイプに、ルールで持つ事が可能なスライド限界線にシール、中央に蛍光シール、エンドにゴムキャップを付けただけの手作り感丸出しのものだった。
この頃は自分が強くなりたいだけだった。
誰もやった事がないものを作る作業はとても楽しい。
占いをした事があるが、だいたい『開拓者』と良く出る。
今となってはこの為に全ての過去はあったのかなとも思えます。
しかし、この競技のルーツ、出所は刀禅の小用先生。
人との争いも、武術での争いも好まない事を重々承知しているので、名が汚れる行いはしない、健全に、安全面もしっかりしなくてはと思った。
それが良かった。
完全に自分のものであれば健全に、ではなく何がなんでもという意識が働いたかもしれない。
なので全て客観的に見て、健全かそうでないか、美しいか醜いか?
これを基準にした。
なので試合コートや棒の見た目まで、元々バイクのカスタムが好きで、如何にノーマル、純正のスタイルを変更しつつ万人が見てカッコよくカスタムするか?拘りが強いのでどんどん仕様変更もしていく事にはなりました。
つづく